わいわいコンテナプロジェクト視察

佐賀市中心市街地のわいわいコンテナプロジェクトを見てきました。

中心市街地の空き屋や空き地となっていたところを活用し、芝生広場+コンテナを整備し市民の憩える場所を作り出しています。
車通りの少ない道に面して芝生広場を設け、そのなかに色や形の異なったコンテナが三つ配置されています。
「読書コンテナ」「コミュニティコンテナ」「チャレンジコンテナ」の三つです。

読書コンテナには、本、テーブルと自由に飲めるカフェセットが置いてあります。
有名雑誌から個人ではなかなか買わない珍しい雑誌まで幅広いラインナップが取りそろえてあります。
延岡市もそうですが、佐賀市も街中に本屋さんがありません。
ですので、このような図書館ほど固くない、ふらっと立ち読みができるような場所は求められているのかもしれません。

また読書コンテナは、佐賀市のクリーク(水路)に面しているので、くつろげる空間になっています。

チャレンジコンテナは、市民が期間限定でお店を出すことが出来るコンテナです。
「チャレンジショップ」→「店舗」という流れが一般的ですが、
佐賀市では「チャレンジコンテナ」→「チャレンジショップ」→「店舗」
という流れがあり、より段階的に開店までの流れをサポートできる仕組みになっています。
お店を構えたい人の入口として活躍しているようです。

コミュニティコンテナは、時間帯に寄っては、学校帰りの子どもの遊び場にもなり、
地元の方の音楽の練習場にもなったりと積極的に活用されているようです。

学校が終わる前に見学したので、子ども達はいませんでしが、
子ども達はコミュニティコンテナから外の芝生広場までを合わせて一体的にここで遊んでいるのだろうなと想像できます。
佐賀市の中心には自由に遊べる公園が少ないので、この芝生広場は子ども達にとって重要な空地なのでしょう。

また、どの街でもそうですが、新しい建物ができると、特に高齢者の方々は建物に入ることを躊躇されることが多いです。
ここでは、コンテナとコンテナの間の外部空間にデッキと植栽が施されており、
このデッキと植栽を入口(キッカケ)に今では、高齢者の方々も自然とコンテナ内に入ってこられているようです。

「芝生広場」や「読書コンテナ」は街に足りない物を補い、
「デッキ+植栽」や「チャレンジコンテナ」は街に係わる人の入口として機能しています。
小さな場所ですが様々工夫とアイデアを感じ、勉強になりました。

yamane