鉄道マニアですが……何か?

 のべおか市民力市場です。7月3日の「第1回駅まち・市民ワークショップ」は凄い熱気でしたねぇ。詳しい内容報告については別途、このブログでもアップされるようですから、アノ場で何度も「鉄道マニア」としてご紹介に預かりましたものとして、そんな話をいろいろとさせていただこうと思っています。
 
 ところで、アイスブレイクでの延岡駅まちカルトクイズ。楽しんでくださいましたか?出題と解説(?)をさせていただいた者から見ると、会場全体でとても和らいだ雰囲気になったという手応えは感じたのですが……。ほんと、つまらない問題ですみません。昔、子どもの頃 母からよく「お前の知識は世の中の役にたたない」と嘆いていましたので、その夜は仏壇に向かって「はじめて役にたったよ」と報告させていただきました(笑)

 子どもの頃の話をしたことで思い出したのですが、僕にとって駅やその周辺の線路端は、かっこうの遊び場でした。駅で働く駅員さんの仕事ぶりを見るのも好きだったし、改札口や駅周辺の線路端で、次々と入線し、到着し、出発する列車を眺めていました。そういえば待合室も好きでした。ちょっと身奇麗な服を着て、人々の日常から非日常への出発を眺めながら、ぼくも汽車に乗ってどこかにいきたいという憧れや、大きな荷物を傍らに連れの人との会話を聞きながら、その人たちの旅を想像したりしていました。やっぱり変な子どもですよね。

 さて、最近似たような光景が甦ってきました。それは鉄道の駅でなく、空港の待合でした。飛行機に乗る際、いろんな手続きが必要ですから、鉄道駅のように時間きっかり来て、すぐ飛び乗るってことはできません。どうしても「待つ」時間が必要です。そこにはかつて僕が子どものときに見聞きしたものが列車から飛行機という乗り物に変わっただけの同じ風景があったのです。

 空港は、少しお客さんに待っていただくという前提でできていますから、待合場だけでなく、どんな地方空港でもレストランやカフェ、お土産屋さん、それから最近ではマッサージ屋さん、お風呂屋さんといった、あっ、ギャラリーもありますね。そういった待ち時間のサービスビジネスが成立しています。

しかし、延岡のような1時間に一本しか特急が通らない鉄道駅では、もういちど、その辺りをビジネスとは違う視点で考えてみたらどうたろうかと思っています。

最近、延岡駅の構内の通路みたいなところで、パソコンをいじっている人を見かけます。何もすることなく煙草だけを吸っている人も見かけます。駅の周辺で時間をつぶす場所を探して大きな荷物を持ってぐるぐる回っている人も見かけます。そんな人のために私たち市民ができることがありそうな気がします。私たち市民ができる待ち時間サービスってどうでしょう。今回の駅まち再生プログラムの中で考えてみるのも面白いかなぁと思っています。
 
Fukuda