ホコ天は世界のトレンドか
先日、明治学院大学の服部圭郎先生のところにインタビューにいきました(前にも報告した10+1の企画です)。デンマーク、コペンハーゲンのストロイエ、ブラジルのクリチバの花通りなどこれまでの事例の話がでてきたのですが、最近の事例としてはニューヨークマンハッタンのブロードウェイが有名なんですって。マンハッタン=車だらけ&渋滞だらけというイメージがあるのですが、そのマンハッタンですら脱車社会へと舵取りをしつつある様子。現地在住の日本人の方のブログに、社会実験中のブロードウェイホコ天化の様子がありましたので、報告しておきます。
http://nyliberty.exblog.jp/11204009/
ものすごい盛り上がりっぷりですよ!
http://nyliberty.exblog.jp/8861995/
全面的に歩行者天国じゃない時も、道路の一部を開放してヨガをやってますよ!あと、人工芝とかで安っぽいのが日本人にとってリアリティがある!(ストロイエとかのヨーロッパの事例だと石畳だったりして高嶺の花って感じがしますからねえ...)
http://www.nyc.gov/html/dot/html/about/broadway.shtml
ついでに、行政の公式サイトでも社会実験の様子が報告されています。Befor/afterの写真を見るだけでも面白いです。車がどんどん追い出されている!あのヤン・ゲールさんも関わっておられるとか。
自分が乗るときは車の都合で考えてしまうけど、いったん車からおりると、車ってものすごく偉そうにしているような感じがしますよね。だからか、その車が道からなくなるだけで「あ〜、イヤな奴がいなくなった」と皆ほっとするのかもしれません。先日の延岡市での「駅前音楽祭市場」も一時的に駅前から車を追い出したわけですが、かなり盛り上がってましたね。ブロードウェイでの体験と近かったかもしれません。まちは車だけのもんじゃないぞ!という感じでしょうか。歩行者天国をつくりさえすればまちが賑わいを取り戻すというような短絡的な思考には反対ですが、しかし興味深いです。
歩行者天国以外の道路が渋滞するじゃないと批判があがるかもしれませんが、いろいろ本を読んでいたら、多少の渋滞はまちが健全な証拠というような内容の文章にぶちあたりました。また、渋滞を解消しようとして道路をつくることが次の渋滞を生むというのも今や常識の様子。ううむ、なるほどですね。
inui