クリスマスイブの夜 駅前に愛を灯す

あの、10月23日以来、駅前の活用について気運が盛り上がっていたはずなのに、なんか静かでどうしたのだろうと思っていたら、年末、それもクリスマスという一大イベント時期にとうとう、やってきました。それも駅まちの市民ワークショップに参加している人からの提案・企画であるところが、とうとうはじまったという感を強くしています。

 企画はこうです。↑の写真参照。12月24日のクリスマス・イブの夜(なんか本丸にいきなり突入って言う感じです)に、駅前の広場をキャンドルでいっぱいにして一夜だけの延岡駅から愛を込めてデートスポットにしちゃおうという企画です。

 おっさんの僕が「デート・スポット」と発するだけで、ひかれてしまいそうですが。ご心配なく、30歳代、20歳代の若者たちが発案者です。そのリーダーが木原慶さんといいます。もちろん市民ワーキングに参加していて、乾さんや、山崎さんや、僕ら運営スタッフと同じように、市民の力で駅まちに賑わいをつくろうという志を共有している方です。
 これまで須美江海水浴場で音楽祭や街中でのお化け屋敷など、いろんなイベントを仕掛けた行動力に長けています。その彼が「なんか、いつまで経っても、机の上でああでもない、こうでもないと言っているのが、もどかしい」と、今回のイベント企画になったそうです。ちょっと一見ヤンチャな感じがするのですが、言っていることはまちがいない。それじゃぼくらも関わりながら社会実験として駅まちづかいをしてみようというわけです。

 彼の企画書にはこうあります。「延岡駅前に“若者を中心とした”賑わいをつくるとともに、普段と違った広場の表情をつくることによって、利用者促進・街に対する愛着を促す。クリスマスイブにあわせてオシャレな雰囲気を会場周辺につくり。カップル。家族連れなどが来場しやすい雰囲気づくりをめざす」。なるほどなるほど、いいじゃないですか。それを読み進むと

・廃油キャンドル、グラスキャンドル、灯明など約500から1,000個のキャンドルや照明器具を樹木に当てて、いい感じのデートスポットづくり。

・近隣のビル壁に、無音の映像を映しだす。

・延岡在住のDJのセレクトした音楽で、小粋な空間づくり

五ヶ瀬町観光協会の協力で、日本最南端のスキー場から雪を運んできて、ホワイトクリスマスも味わってもらう。

 どうですか。なんか楽しそうですね。そうした仕掛けとなる廃油キャンドルも、市民ワークショップに参加している人に呼びかけ、一緒につくったり、当日はそれに火を灯す作業も一緒にやろうというわけです。みんなで参加して、駅前を別空間に手間ひまかけて創っていく。そこから楽しんでいきましょう。机上の意見だしも大事なことですが、こんなことが多分一番大切な市民参加のワークショップなのだと思います。

もうひとつ、木原さんと話していて、もうひとついいねぇ と思った話。福田さん、この広場の キャンドルの配置をいろいろ考えたのだけど、駅の改札口から出てきたときに見える風景が最高のものにしたいと思うのですよ」オッ!それが社会実験としての今回のイベントの肝だと僕は思っています。
 
 この日、延岡市内や近隣地区の人が、あえて列車に最寄り駅から乗って、延岡駅に集まつてくる機会にできるような気がします。駅に降り、駅前の風景を30分くらい楽しんで、カップルや家族が、思い思いのクリスマスを楽しむために街の中に消えていく。いい物語です。そうするための最低限度のサービスはしようねと話しています。カップルが寄り添いながら、その風景を楽しんでもらうために、いろんなベンチを用意します。足元が冷えるからブランケットも貸し出しましょう。あっそれから移動カフェをその一角に配して温かい飲み物は用意しましょう。でも、あまりお客様には周囲は関わらずいましょうね。

 こんなことを周囲の人に話していたら、隣町の日向の方は、その日、県外から帰省する子供を延岡駅でおろして、そこで待ち合わせしようかしらというお話をいただきましたし、土々呂から、あるいは南延岡から電車で行って、夜汽車気分も味わってみるのもいいかもという、それぞれの過ごし方の提案が届きました。みんなその日駅前に行くために、いろんなクリスマスイブの過ごし方を考え始めてくれているのがとてもうれしいですよね。

 いかがですか。みなさんもそれぞれクリスマスイブの過ごし方考えていると思いますが、駅前という場所からその計画をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

 イベントは12月24日クリスマスイブ。午後5時〜午後10時までです。廃油キャンドルづくりは12月17日(土)は、午後2時から午後5時。駅前広場です。当日の作業の参加は午後1時から開始です。延岡市民協働まちづくりセンター事務局(0982-20-5000)メールsiminryoku@shore.ocn.ne.jpでワークショップに参加している人はもちろんですが、多くの市民の方の参加を受け付けています。

fukuda