人の営みが見える街に

前回紹介した、延岡駅前の能面見立て細工づくりワークショップの続きです。

最近人がモノを作っている様子をリアルに見ることが少なくなりましたよね。テレビやネットで見ることはあっても。建具をトントン作る音もピアノ教室の音も聞くこともない。工房は郊外に移り、最近の建物は防音仕様ですから。街で消費者としての行動は見かけても、生活者としての気配を感じることが少なくなった気がします。
能面づくりをガラス越しにちらちら覗いていると人の営みが見えて安心しました。こういうのを小学生が偶然見つけて、自分も何か作りたくなった、というドラマがおきて欲しいです。


ブックワームは洋書屋なのでこんな本があったりします。
クリストファーアレクサンダー著 パターンランゲージ
空間構成のランゲージの1つとしてSettled Work(腰の据わったお仕事)という項目がありました。

人が幸せに暮らせる空間づくりの要素として、生涯やり通せるような腰の据わった仕事をゆっくりできる場を提唱しているのですが、プライベートになりがちな空間をなるべく通りにオープンであることをアドバイスしています。見る・見られるの関係が大切なんでしょうね。今の時期だと商店街のあちこちで七夕飾りを作ってるんだろうなあ。

能面づくりの方々にはぜひまた駅前でワザを見せて欲しいな。仕事の後、作業場の掃除を手伝ってくれるまわりのお店の方々にも感心しました。

アティカス