チキン南蛮で、賑わいをつくる

このブログでも乾久美子さんの食べ歩きが“好評”(笑)を博しています。その中で一番最初に登場したのは、チキン南蛮でした。さて、きょうはチキン南蛮を活かした駅と街の賑わいづくりについて、私もメンバーの一人である市民活動団体の取り組みをご紹介したいと思います。
 
 ちょっと復習です。今では全国区になっているチキン南蛮は、延岡市が発祥の地です。これを地域づくりの活動に活かさない手はないと、三年前に、モノ好きな、食いしん坊な大人たちが「NANBAN TRY」という団体を立ち上げました。中学校の教科書に登場した「南蛮渡来」の洒落ですが、チキン南蛮で町おこし=TRY!という意気込みをこめた訳です。はじまりがこんな調子ですから、“なんばん”を文字って7月8日を勝手に「チキン南蛮の日」に決めて、一昨年の7月8日午後7時8分(どうでもいい、こだわりです)に「延岡発祥宣言」を全国に発信しました。途中、いろいろありますが、三年目の今年、ブームになっている「B-1グランプリ」を実施している「愛Bリーグ」に正式加盟し、今年11月に兵庫県姫路市で開かれる全国大会に参加することになっています。

 もうすぐ、三年目の7月8日がやって来ます。その記念行事をここ半年ばかり、チキン南蛮を食べながら話し合って来て、ようやくその企画がまとまりました。7月8日に「チキチキTRAINうおーく」というイベントです。EXILEのヒット曲「チューチューTRAIN」の洒落のつもりですが、これは外れみたいですね。

 内容はというと、駅前に集合して、駅周辺と川北地区にある飲食店2件を回りチキン南蛮を食べ歩きするというもの。それぞれの店ではワンドリンクとワンプレートの特別メニューを作ってもらい、そのプレートの中には必ず、その店自慢のチキン南蛮が入っているという仕掛けです。こんなことが出来るのは、延岡市内の飲食店なら、寿司屋さんから居酒屋、大衆食堂、喫茶店に至るまで、必ずといっていいほどメニューの中にチキン南蛮があるからです。有名な「直ちゃん」や「おぐら」だけでなく、店の数だけ、種類があるといっていいでしょう。
イベントでは、加えて宮崎からも特急電車の一両を貸しきって、お客さんを呼び込み参加してもらうことにしています。大体参加者は200人程度を見込んでいます。楽しそうでしょう。

  午後7時前から参加者が延岡の駅前広場に集合します。そこに宮崎から電車でやって来た人たちも加わります。参加者は参加者の証である「チキ南タオル」を首にかけています。7時8分のカウントダウンを合図に、200人を超える人たちが、指定された1軒目の店をめざして駅周辺の街に繰り出していくのです。1軒目が終わると、ステージショーを開催中のココレッタに一旦帰ってきます。そこがチェックポイント。2軒目の店を初めて知ります。そして再び、参加者は再び駅まちの夜に消えていくのです。

 延岡の名物であるチキン南蛮を利用した駅周辺のまちの賑わいづくりを、市民団体の仕掛けで実施する。まさしくこれから私たち市民が、議論を始める「駅や駅周辺で何ができるか」ということの取り組みが実際、始まっているということです。あなたも、こんな賑わいづくりを一緒に楽しみませんか?

FUKUDA