B級ご当地グルメパラダイスinNOBEOKA!!

少し遅くなりましたが、前年度に行われたイベントのレポートをします。

3月4日(日)祇園町から山下町、駅前という広範囲を使って「B級ご当地グルメパラダイスinNOBEOKA」(以下、グルパラ)が開催されました。私、tanaka-yuは準備段階からスタッフとして参加してきました。

グルパラは延岡市ご当地グルメの団体と九州をはじめとした、各地のご当地グルメの団体が一同に集まり開催する、延岡市では初になる「グルメ(食)の祭典」です。また、同時開催として延岡市の物産展や軽トラ市、各種ステージイベントなども行われました。
地元延岡からは「チキン南蛮」や「延岡辛麺」などのソウル・フードが出店、ゲストは「富士宮やきそば」や「小倉発祥焼うどん」など8つの団体が出店してくれました。

昨年の「Delight Kisses Candle Night」、「延岡えきまち市場音楽祭」は駅前広場で行われました。
そこでは、楽しい時間を過ごした人たちが街へ歩いて行く…いわば“駅からまちへ”というカタチだったように思います。

今回のグルパラは“まちから駅へ”のコンセプトのもと、B級グルメを食べ歩いて街を回遊し、駅の方に流れていくようなカタチをイメージして企画されています。
どのように会場内に回遊性をもたせるかというのは難しい問題でした。

実行委員会の会議では「メインのB級グルメを会場のどの位置に配置するか」という議論はもちろんのこと、「スタンプラリーを取り入れてはどうか」「帰りのシャトルバスの乗場を駅裏の一箇所すれば、必然的に人は流れる」など、さまざまなアイデアが出されました。

何しろ初めての試みで右も左もわからない状態…。悪戦苦闘しながら、なんとか準備を終えて当日を迎えました。

当日フタを開けてみると、人・人・人…。約2万5000人(※主催者発表)の人で街がごった返しました!!

どの店も1時間〜2時間待ちの大行列。出店された店だけでなく、祇園町・山下町・駅前のお店にもどんどん人が入っていました。おそらく全ての出店団体が用意してきた食べ物を売り切ったのだと思います。

終わってみて、面白いことが分かりました。

・会場周辺に用意していた駐車場はガラガラ。また郊外の大駐車場に車を停めた人も少なく、そこから出していたシャトルバスの利用者がほとんどいなかったこと。
・“南延岡駅旭ヶ丘駅の周りに車を停めて、電車で来た”という声があったこと。
・同じく、“門川・都農・宮崎市から電車で来た”という人もいたこと。

車に頼らずに、どうにかしてグルパラに来てくれた人たちがいたのですね。

特に、「南延岡駅旭ヶ丘駅などから、延岡駅まで電車に乗って来た」という人が多かったのに驚きです。
延岡駅から南延岡駅まで直線距離で、おおよそ3kmくらいでしょうか。普段その距離をわざわざ電車で移動することはありません。普通は車で移動します。
ですが今回は違いました。各駅停車の電車は人であふれていたと聞きました。

「皆が行ってみたいと思うようなコトがあれば、人は集まり、賑わいができる。」
…例え駐車場が近くになくても。

このイベントを「駅まちの、一つの社会実験」と捉えるなら、そのことが分かっただけでも、このイベントは成功だったと思います。
もちろん、大きなイベントをすることだけが賑わいづくりだとは思いません。小規模なものでも継続して行なっていきたいものです。今後の駅まちでの賑わいづくりに大きなヒントを与えてくれたイベントでした。

tanaka-yu