駅まちプロジェクト事務所開設!!

延岡市栄町の商店街に延岡市建築士会の方と、乾事務所の協働事務所を開設しました。
先のブログでもご紹介した建築士会の二人と、乾事務所の山根の三人でこの事務所で働くことになります。
http://d.hatena.ne.jp/nobeoka-project/20130424

空き店舗を活用した事務所ですが、まだまだ、準備中で全ての備品が届いていないのですが、着々と準備は進んでいます。
まずは、大掃除からです!

サインもガラス面に施し、遅くても5月終わりには事務所としてスタートが切れそうです。

yamane

東京視察「ツーリストインフォメーションYANESEN」

台東区の「谷中」、文京区の「根津」「千駄木」をまとめて「谷根千YANESEN」と呼ぶそうで、この辺りは昔ながらの日本の下町の雰囲気が楽しめる観光客にも人気のまちです。
外国人観光客も多く見かけるこの地域に、日本人に対してはもちろんですが、特に外国人向けの観光案内施設として「ツーリストインフォメーションYANESEN」は開かれています。谷根千地域の店舗紹介や観光案内、日本文化に親しむ体験教室を行っており、ここは行政ではなく民間の会社が開設、運営をしています。

外観は漆喰調の真っ白な外壁のとてもシンプルな佇まいに、真っ赤な日の丸のサインが目を引きます。3階建てで、1Fが総合受付と観光や体験教室の案内、2〜3Fが体験教室になっています。

1階の案内スペースは間口=3.2m×奥行=5mの10畳程度でした。センターテーブルと両壁面を有効に利用して、パンフレット等の案内だけでなく、将棋やけん玉、折り紙など日本古来の遊び道具等がディスプレイされていました。また来館者が自由に利用できるタブレットも数台あります。

日本文化体験は「歌舞伎」「着物」「太鼓」「三味線」「琴」「俳句」「茶道」etc.様々なコースが準備されていました。それぞれに簡単なパンフレットがあり、内容や、所要時間、料金が写真つきで分かりやすく紹介されています。ほとんどのコースが3日前までの要予約になっており、これらの観光客を受け入れるのは、日本文化を通して海外の人たちと交流したいと希望する地元の学生や社会人のボランティアの方々です。

ただ単に通りすがりの観光客がふらっと立ち寄り、地図を得てそれで目的が完了するのではなく、ここでは地域のボランティアの方々と観光客とが出会い、日本の伝統文化を通して共に触れ合う仕掛けがありました。地域参加型の国際交流がまちを盛り上げています。

延岡でも、延岡人のおせったいガイドによるコースを設ければ、これまで以上に観光客に延岡を楽しんでもらえると思います。それより何より、自分たちがこれまで知らなかった延岡の良さに気付き、郷土愛が深まることにつながると思います。

Hiromi-ENDO

東京視察「SHIBAURA HOUSE」

先週、延岡市建築士会の方と協働で行った東京の事例調査報告の続きです。
今回は田町駅ほどちかくにある「SHIBAURA HOUSE」です。
自治体が建設した公共施設ではなく、民間企業のオフィスで、その一部を誰でも使えるような公共空間として開放しています。
1階のカフェラウンジの室内は、ガラス張り+天井高さが高いので開放的で明るく、ただひたすらぼーっとすることができそうな雰囲気です。

外から見ると、もちろんガラス張りなので良く見えます。
公共施設ではなくとも、このように開放され中が見えていると「入っても良いのかな」と感じられます。

カフェラウンジの脇には子どもの遊び場があり、ある時間帯になると、ベビーカーを引いて沢山のお母さんが来られるようです。
非常にささやかですが、手の行き届いた管理とセンスの良いおもちゃが並んでいます。
また、空間に対して席がゆったりもうけられていることも、ベビーカーを引いて来易い理由の一つなだろうなと気づきます。

上階では半外部空間のテラスが全ての階に接しているので、どこにいても外を感じられます。

全ての階を案内していだき、また1階に戻ってみると、おばあちゃん二人がなにやら楽しそうにお話ししています。
このように新しい建物や、ガラス張りの建築の場合「これは若者の建物で、自分たちは行けない。」という声をよく耳にしますが、
おばあちゃんに声をかけると「天井が高くて気持ちが良い」と楽しそうにお話ししてくれました。

さらに、「若い人が話を聞いてくれるのがうれしい」という意見もありました。
僕たちが訪れた時には、一人の女性が公共空間の管理をしており、その女性がおばあちゃんとお話ししたり、おばあちゃんからヤクルトをお裾分けしてもらったりしていましたw
このおばあちゃん達は半分この女性と話しに来ているのだと思います。
やはり、建築単体の力だけではなく、運営する人の魅力というのは建物の雰囲気に大きく影響するのだなということを改めて感じました。
まさにハードとソフトがうまくかみ合い、幸せな空間を作り上げている好例です。
延岡駅周辺にもこのような関係が生まれるよう頑張りましょう!

yamane

東京視察 「港区観光インフォメーションセンター」

今週月曜日から乾事務所におじゃまして、東京周辺の事例調査を行っています。
毎日、数件ずつ調査に行っていますが、今回は「港区観光インフォメーションセンター」を紹介します。
この施設は東京モノレール浜松町駅内にあり、港区周辺の観光案内をしています。
広さは1.5坪程度で非常にコンパクトですが、観光マップやちょっとしたおみやげ等が置いてあり、観光案内所として機能的です。
また、営業時間中は3カ国語(英語、中国語、韓国語)を話せるスタッフが常駐しているそうで、外国人観光客の対応もバッチリです。

正面からみるとこんなかんじです。鮮やかな水色のブースが目を引きます。

この日はスタッフの方が1人で対応されていました。

種類は多くありませんが港区に関係するおみやげを厳選して販売しています。

必要最小限のパンフレット等が並んでいます。
白い部分が引き出しになっていて、必要に応じて棚を増やすことができるみたいです。
延岡で外国語案内が必要かはわかりませんが、駅の複合施設に必要な機能を検討するうえで、コンパクトかつ機能的な情報発信コーナーとして非常に参考になると思います。
morisako

東京視察 渋谷「Fab Cafe」

延岡駅周辺整備基本計画にともなう東京視察で渋谷の「Fab Cafe」へ行ってきました。
「ものづくりをしてもいい喫茶店」でコーヒーを飲みながら工作をする人、パソコンで仕事する人、ノートを広げてお勉強している人・・・いろいろでした。お店にはデジタルのレーザーカッターがあり、お店のデザイナーがデモンストレーションの様に何かを製作しています。

「はしご図書館」という40cm角ぐらいの木箱に結構専門的な本が15冊ぐらいおいてありました。これは先に行った別のcaféにも置いてあった気がします。小さな木箱の図書館がまちの色々なところに点在して、ひとつの大きな図書館ネットワークが出来ているのかな・・・。
またどこか別のお店で「はしご図書館」に出会えるかも。


cafeなのに、お茶を飲みに来るのが目的ではなく、みんなそれぞれに別の目的を持ってここに来ているようです。cafeであり、木工室であり、図書館であり、オフィスであり…
cafeという名の小さなひとつの空間だけど、立派な複合施設になっていました。

複合施設って、大きくなくてもいいんだなぁ、って思いました。一つの部屋に一つの用途を決めなくても、空間のなかでいろいろな用途が融合できるものなのだなぁ。

あまり頑張りすぎない程度の複合施設は、とても居心地がいいものです。心地よい音楽と、マイペースに流れる時間にまったりとしつつ、ものづくりのエネルギー(気)のようなものを得て、また元気に次の視察地へと向かいました!

Hiromi-ENDO

延岡市の建築士メンバー@乾事務所

先日、延岡市建築士会の方々+乾事務所のコラボレーションチームが生まれました。これから共同で延岡駅に隣接する複合施設の基本計画を練ります。さまざまな事例を調査しながら延岡駅に最適な複合施設のあり方をさぐっていくのですが、その第一弾として「関東圏の事例をみよう!」ということで、延岡市建築士2名が乾事務所にやってきました。いつもワークショップに来ているあのおふたりです!


なにやら真剣です。事前にアポイントをとったり、概要を調べたりしているところです。この写真の後、弊社スタッフ山根と吉祥寺やら九品仏やらにいってきました。そして、かなりへろへろになって帰ってきました。しかしながら、歓待しないわけにはいかない!と歌舞伎町へくり出したわけですが、その際の写真はアップしませんw。

本日誌でも、今後、ちょくちょく事例報告があると思いますので、お楽しみに。
inui

市民活動スペースの一例を見に行ってきました

ご無沙汰しております!

この間、武蔵野プレイスという複合施設に見学に行ってきました。
図書館を中心にして、市民活動支援や青少年活動支援、生涯学習機能を盛り込んだ複合施設です。
JR武蔵境駅の駅前にあり、とても人気があるようです。
今回は特に市民活動支援機能をいろいろとみてきました。


まずこんな感じでコーディネーターのためのオフィスがあり、
手前には市民活動団体専用ワークスペースがありました。
団体の方がチラシをつくったり、打合せをしていました。


この打合せスペースは登録団体を優先するなどの工夫をしているようです。
その他にも市民活動を支援する配慮がいろいろとなされていて、例えば、

予約してつかえる使いやすそうな印刷室があったり、

活動団体に貸し出している専用メールボックスや、奥には事務用品などを入れる専用ロッカーもあります。
手前は活動のチラシ入れがあり、どこでどんな活動が行われているのかがわかります。

また、市民活動団体のプロフィールが閲覧できる専用の本棚もあり、上にはNPO法人立ち上げの指南書もおいてあったりしました。
ここにくるだけで「いっちょ、NPOでも立ち上げてみるか」という気持ちになりそうな雰囲気。
その他にもコーディネーターの方による活動報告の新聞なども置いてありました。

ちなみに、、、

貸し出しする市民活動スペースはガラスばり!
えきまち市民ワークショップに出てきてくださっている方に「やはりね」と言っていただけるかもしれませんW
その他の設備なども非常に興味深いものでした。

武蔵野市は比較的裕福な自治体と言われています(財政指数がよい)。
武蔵のプレイスも潤沢な予算を前提とした建設と運営を感じました。
ということで、延岡ではもう少し違う形にしていく必要があると思いますが、とても参考になりました。

inui